小説1
□マフラーのりゆう
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「なぁ吹雪」
「なぁに?鬼道君」
「吹雪って何でいつもマフラーしてるんだ?」
実は皆密かに気になっていた事だ。
聞いてみて損はないだろう、そう思って鬼道は質問してみた。
「おっ、何話してんだ?」
「俺も話に入れてくれないか」
そう言って集まってきたのは円堂と風丸。
この2人は意外に鼻が聞く。
噂話にはいつもすぐ食い付いてくるコンビである。
なんというか流石だ。
鬼道はそう思った。
まぁそう思ったのも無論なんとなくだが。
「あぁ、今な 吹雪のマフラーについて質問してたところなんだ。」
「へぇ、それは俺も興味深いな」
「俺も吹雪の話聞きたい!」
「うん、僕は構わないよ」
「それで?なんでマフラーしてるんだ?」
「あぁ。…ちょっと昔の話になっちゃうけど…」
そう言って吹雪は語り出した。
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