旅団シリーズ(クロロ)
□終わりの始まり
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「18はー……って、またぁ!?」
メンチ先生が18と書き込んだのは、窓際の一番後ろ。今とまったくおんなじ席だ…
「なんだ依、またおなじ席なのか?」
「そうなのよ、まぁ移動しなくてすむから良いけどさー…レオリオは?」
「聞いておどろけ!オレはなんと、パクノダのとなりだ!!」
誇らしげなレオリオ。下心が丸見えだ。そりゃあパクノダはナイスバディだけど、なんて単純なやつなんだ。
「ふーん、良かったねー。」
「あぁ!さてはお前、下らないと思ってんだろ!」
「…当たり前でしょーが。」
パクノダがナイスバディなのは分かるけど、彼女は風紀委員…そして"幻影旅団"に所属している。
"幻影旅団"って言うのは、何故か風紀委員全員が所属している、自称「狩人高校の平和を守る団体」らしい。
実際に平和を守れているのかどうかは永遠の謎だし、どう考えてもあやしいこと極まりない。
「まぁお前みたいなガキんちょには、このオレの気持ちとパクノダの魅力は分かんねーだろうな!」
「…ふん!ガキんちょで悪かったわね!」
まぁレオリオが喜ぶのは勝手だもんね。とにかく、そんなあやしい集団なんてあたしはごめんだ。
そんなことよりも、あたしのとなりは誰だろう?分かんないとことか教えてもらえるし、クラピカとかだと良いな!
そんなことを考えながら、移動するクラスメイトをながめていた。
そんな中、こちらへと向かってきた人影。
「な、なんか嫌な予感がする……」
…ま、まさかね!そんな訳ないよ…ね?
「―――――!!!!!」
驚きとか恐怖とか、その他いろんな感情で言葉が出ない。
ドサリと荷物を置き、あたしのとなりの席へと座ったのは…風紀委員長でもあり"幻影旅団"の頭でもある、
クロロ=ルシルフルだったー…
終わりの始まり
(やっぱりあたしのくじ運は最悪だ…)
091129 はなの