小説
□瑞希について
1ページ/3ページ
皆が瑞希のビックリ体質を知らない時の瑞希の評価。
――――――――
俺には緋勇龍麻という相棒がいる。
だけどそれは建前上の話であって
アイツが俺の事を相棒とおもっているのかは不明である。(多分思っていない)
そして、もう一人
相棒というかなんというか、何とも不思議な存在の「奏也瑞希」という仲間がいる。
今日はその瑞希について話そうと思う。
〜奏也瑞希について〜京一編
瑞希は緋勇と同じ日に転校してきた少年(?)である。
身長は160cmと男子高校生にしてはやや低い。
体重もそれに比例して50キロと軽い。
(なぜ俺がこんな情報を知ってるのかは秘密だ)
そんな瑞希の性格は緋勇と違って(←ここ四倍角)とても天然ないい子だ。
緋勇にイジめられると俺は必ず瑞希に癒されにくる。
あの笑顔は何ともいえない可愛さがある。
と、ここで学校で流れている瑞希に関する噂を教えよう。
「奏也瑞希実は女の子説」である。
普通なら「ありえねぇよ、そんなの」と流せるのだが
瑞希に限ってなら「あ、ありうるかもしれない・・・」と答えてしまう。
その理由をいくつかあげよう。
1、声が高い。
本人曰く、もう声変わりは終わったらしいのだけれど
声だけ聞いたら女の子と間違えてしまう。絶対。
2、体育の授業には何故か出ない。
瑞希の戦いぶりをみる限りでは運動神経はすこぶる良い。
そのくせ何故か体育には出ない。
水泳なんてもってほかだ。
3、なにより姿かたちが女性らしい。
顔もそうなのだが、なんというか体のラインが男らしくない。
細かく理由をあげればキリがないので今はこれで終わるが
俺はいつかはその真相を暴きたいと思う。
と、俺が瑞希について語れるのはここまでだろう。
あえて瑞希の事を一言でいうなら
「謎多き天然癒しグッズ」と表記しておこう。