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□先輩大好きです!!
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蜀で名高い武将、西涼の錦馬超と麒麟児と謳われる姜維。
二人は自室で寝っ転がりながらテレビを見ていた。
見ているのはお笑い番組『赤い絨毯』。
姜維「まさか趙雲殿が本当にお笑いデビューするなんて…」
馬超「まさかとは思ったけどな…。絶対裏で劉備殿と軍師殿が絡んでるぞ」
姜維「丞相、こういう時はがめついですからねぇ」
二人の目線の先には、同僚の趙雲が銀の衣装に身を包んでテレビに映っていた。
趙雲はあの一件以来(『若い、力、根性』参照)晴れてお笑いデビューをしたのである。
馬超「てか趙雲殿ってどっちかっていうとルックスで売れてるよな」
姜維「あー、確かに。本当にアイドル目指したほうが儲かるかもしれませんね」
姜維、ごもっともである。
姜維「そのうち趙雲殿に続いて我々もお笑いデビューさせられたりして」
馬超「え!?いやだぞ俺は!!」
姜維「私だって嫌ですよ!!でも丞相ならやりかねませんよ!?」
馬超「う゛……た、確かに……」
馬超と姜維は自分たちに降りかかるかも知れない災難を想像し、少し身震いした。
そしてその予感はズバリ的中するのである。
〜丞相府〜
ところ変わって丞相府。
趙雲「もう嫌です」
諸葛亮「これは唐突ですね。一体何がご不満なのです?」
趙雲「アンタ分かってますよね?私の不満が分かってて煽ってんですか?確信犯だなコノヤロー」
諸葛亮「おやおや、キャラが壊れてますよ。とりあえず落ち着いて下さい」
趙雲「落ち着けるかー!!大体なんで私がお笑いなんぞやるしかないのですか!?」
諸葛亮「お金の為です¥」
趙雲「殴っていいですか?」
劉備「ま、まぁまぁ落ち着け趙雲」
趙雲「殿………」
趙雲は目の前に立ち塞がる劉備をじっと見つめる。
趙雲「殿、いたんですか」
劉備「Σいたよ!?ずっとここに一緒にいたよ!?ひどくない!?」
趙雲「いやー、5になってから影が薄くなって間違ってモブかと…」
(ただいま黒趙雲発動中)
劉備「Σき、気にしてるのに…(泣)」
劉備に999のダメージ!!
劉備、戦闘不能!!
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