□文遠の魏☆珍騒動で教訓を学べ!
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『文遠の魏☆珍騒動で教訓を学べ!』

〜その1〜



今日は殿が広場に集まる様に申された。集まったのは夏侯惇殿、夏侯淵殿、徐晃殿、司馬懿殿、曹丕殿、甄姫殿。


「楽しい遊びをしよう」

と、両手に人数分の石を持って袋に詰めていた。
何をするのかと見ていたら、

「金・銀・翡翠・瑪瑙・琥珀・水晶・黄玉・藍玉の8つがある。金を取った者が、天帝だ!他の石を取った者に好きに命を下す遊びだ!石を取った後は周りに見せるでないぞ!」

嬉しそうに話している。……が、遊び方によっては、嫌な予感がするのだが。


「ほう、どんな命でも良いんだな?」
ニヤリと笑う夏侯惇殿に
「当然だ。」
と更にニヤリと笑う殿のお姿……。


ボソ…
「また下らぬ遊びばかり考えおって……この馬鹿殿は。」

「仲達よ、寝言は寝て言え。」


司馬懿殿が小さく呟いた声が曹丕殿に聞こえている…。鼻で笑い合う2人は涼し気な顔をしているが、かなり腹黒い。


袋から順に石を取っていく。恐ろしいので私は最後に残った石を取った。


「よし、俺が天帝だっ!」

嬉しそうに金を掲げたのは夏侯惇殿。殿が残念そうに舌打ちをしている…。


「じゃあ……翡翠、天帝に1発殴らせろ。孟徳の所為でストレス溜まってるんだ。」

「あら、将軍…。翡翠が私だと知っての選択かしら?」

「ゲッ…甄姫か……」

「叔父上、悪い事は言わぬ…直ぐに謝罪の」
「私に手を挙げよう等と言う狼藉を見逃す訳にはいきませんわ!」

「おい、ちょ…待」
「問答無用ですわ!」


曹丕殿の助言も間に合わず、返り討ちにされた夏侯惇殿が爪痕と娟により、痛々しい姿になられた。甄姫殿は笑っておられる……。

殿も笑っておいでだが、夏侯淵殿も司馬懿殿も、甄姫殿の強さを目の当たりにして完全に引いているではないか。徐晃殿に至っては、開いた口がそのまま………。あぁ、その口に何か突っ込んでやりたい気分だ。

夏侯惇殿も……無惨であられる。



ボソ…
「甄は怒らせると誰の手にも負えぬ……。」


あぁ、分かります、分かりますぞ曹丕殿!



教訓。
『真の三國無双は甄姫殿をおいて他にはいない。』





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