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「俺が若くないみたいな言い草だな?」
「26じゃあ立派なオジサンじゃない。」
「オジ……。ハッ!お前には男の影すらないのにな。」
「元譲には言われたくないッッ!!」
押し問答をしているうち、鼻で笑われムキになる名無しさんを他所に、姜維と徐晃は取り残されていた。
後ろで名無しさん様の "26じゃあ立派なオジサン" 発言を聞かれていた徐晃様の心が折れた音が聞こえたのは、私だけでしょうか…
姜維が少し俯き加減な徐晃を見ながら、心底心配した。
「でも、徐晃は別ーー!」
そう言って怒っていた表情を180度変え、笑顔で徐晃に抱き着いた。
「名無しさん殿!?」
「質素倹約〜とか言いながら女の人と遊んでる元譲なんて知らないっ!徐晃の部屋に行くからもういい!行こっ徐晃っっ!」
名無しさんは徐晃に抱き着いたまま、部屋から出るよう促す。手を離さないので、仕方なく片腕で抱えたまま名無しさんを連れ、2人に申し訳なさそうに苦笑し、一礼すると部屋を出た。
「あ…あの、将軍……大丈夫ですか?」
「…何時もの事だ。然し俺が遊廓を利用した訳ではなく、孟徳が居るから連れ戻しに行っただけだぞ。…其処はお前も誤解するなよ?」
「はっはい!そうですよね、そんな風に見えません。」
「お前は…女なら誰でも抱けるか?」
「心から愛した方しか、だっ抱きたいとはおも…思いませんっ!」
蹴られた後頭部ではなく、打ち付けられた額を擦りながら夏侯惇は立ち上がり、苦笑いを浮かべながら背を向けた。
「奇遇だな。俺も惚れた女以外は抱きたいと思わん。……然し26でオジサンと言われるとはな…。」
ポツリと先程の発言を気にする様に呟く夏侯惇。
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