裏NoVeLs
□淫らな復讐-完-(微裏シリアス)
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《まさか…俺はこいつを?憎いはずなのに…!》
シンは気付き始めた自分の感情に戸惑いながら目の前で眠る彼女の頭を撫でていた。
「こいつが苦しんでたら…いい気味だと思えば良いのに…っ!」
戸惑いは苛立ちに変わり、ベッドの横に思い切り拳をぶつける。するとカガリはビクッと肩を震わせ目を覚ます。
『シン…?あれ、ここどこだ?私…?』
シンはカガリが目を覚ましたことに気付くとまだ覚醒しきれてない彼女に馬乗りになり苛立ちをぶつける。
「アンタのせいだ!!マユや父さんや母さんが死んだのも、俺がこんな気持ちなのも、全部!全部アンタのせいだ!!」
『なっ、シン!?落ち着けよ、こんな気持ちってなんだよ!とにかく降りて…んっ!』
シンは黙れと言わんばかりにカガリの唇をうばう。カガリは抵抗するがしっかり押さえられていて身動きすら出来ない。