BLEACH in FF10

□episode 2
1ページ/4ページ





「ここ……何処だよ…………」





episode 2







見知らぬ世界








「冬獅郎ーーーー!!居ねえのかーー!!」



自分はさっきまで崩れゆくザナルカンドのど真ん中にいて、冬獅郎と一緒にあの巨大な化け物に吸い込まれたはずだ。
だが今一護の周りに広がるのは薄暗い浅い海に崩れた遺跡のようなものだけ。とてもじゃないが同じ場所には見えなかった。



「くそっ、どうなってんだよ!?」



訳も分からぬまま周りを見渡し、舌打ちをすると海に飛び込み、宛てもなく泳ぎだした。




――――――――――――――――――――





「はぁはぁ、どこまで続いてんだよったく!!」


果てしない距離を泳いだためか、さすがに息切れしてきた一護。
すると目の前に遺跡の入り口らしき物が見えた。


「取り敢えずあそこに……………」



ゴボッゴボゴボ



「!?」



突然気泡の音がし、バッと振り向く一護。そして目の前に魚型のモンスターが現れた。


「チッ!!」



水中に現れた三匹のモンスターを冬獅郎から貰った紅い剣、ロングソードで斬っていく。



「(ブリッツボールしてて良かったぜ…………)」



ブリッツボール選手の一護にとって、水中で素早く泳ぐのはたやすい事。常人ならば息が続かず溺れてしまうだろう。



「キシャァァァァ!!!」

「(最後だ!!)」



最後の一匹になり、切り掛かろうとした一護。
だが突然現れた大きなモンスターに、その最後の一匹が喰われてしまった。



「んもぁっ!(んなっ!)」



驚愕する一護。だがすぐに気を取り直し、モンスターに切り掛かる。
それに気がついたモンスターは一護に襲い掛かった。



「むぉぉぉぉぉ!!(うぉぉぉぉぉ!!)」



ガキンッ!!



「!!?」


突然、一護の剣がモンスターの固い表面にはじかれた。



「(まじかよ!?めちゃくちゃかてーじゃん!!)」



するとモンスターはとてつもないスピードで一護を追いかけてきた。



「ギシャァァァァァ!!!!」

「もずいっす!!(マズイッス!!)」



一護もかなりの速さで泳ぐものの、モンスターのほうが格段に速い。
必死になって逃げていると、一護の目に先程の遺跡の入り口が映った。



「むおおおお!!!」



入り口を目指し泳ぐ一護。気がついたモンスターはすぐに一護を追い掛ける。



「(クソッ、ヤベぇ………!)」



ギリギリで入り口に飛び込んだ一護。モンスターも入ろうとするが巨体のせいで小さな入り口には入れ無かった。




次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ