DISSIDIA
□とりあえず互いのことを知りましょう
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聖域のド真ん中で、十人の秩序の戦士達が互いの顔を見合っていた。
■とりあえず互いのことを知りましょう■
「ぶわっっくしょぉぉい」
「うわ汚っね」
「仕方ないだろう。先程まで水浸しの所に倒れていたからな。」
強烈なくしゃみを初っ端からかましたのは、青い鎧に鎧からにゅっとつきでた角が特徴のウォーリア・オブ・ライト。
ズルズルと鼻をすすりながら前の9人を見ると、ウォーリアの視界に膨れっ面の青年がドアップで現れた。
「あんたのせいで俺の一張羅が鼻水だらけじゃねぇか!!」
「何だ、それは下着じゃなかったのか。」
「ああもうっ、畜生ぉ」
頭を抱えてしゃがみ込んだのは茶髪に青い服?の青年、バッツ・クラウザー。汚いと叫んだのはそのせいである。
「なあ!誰か余分に服もってる奴いないか!?せめて上をぬいでも問題が無い人!」
バッツの発言で全員の視線はもう一人の茶髪の青年に向いた。
「………お前みたいな奴に貸したらすぐに汚れそうだ、我慢しろ。とゆうか俺もそれはタンクトップだと思っていた。」
「えぇ〜〜ケチスコールそして酷い」
「黙れ。」
さりげなく酷いことを言ったのは顔に傷がある青年、スコール・レオンハート。
他に貸せる奴はいないかとちらっと周りを見るスコール。
バンダナ男からプリン頭の青年まで、どいつもこいつも特徴的な姿だ。
「………諦めろ。」
「マジすか」
「マジだ。」
ガックリとうなだれるバッツを横目に、スコールはウォーリアを見る。
「で、これからどうするつもりだ?」
「我々はお互い仲間のことを名前以外は全くといって知らない。そこでだ。」
ウォーリアはどこからかノートを取り出し、9人の前に突き出した。
「コスモスからの提案だ、これから10日間、交換日記なるものをしようと思う。何でもいいからその日あった事を書いてくれ。」
ずいっとウォーリアがノートを差し出したのは、なぜか金髪に大剣をかついだ青年、クラウド・ストライフだった。
「待て、何で無条件で最初が俺なんだ。」
「最初に視界に入った。」
「それだけ?」
「それだけ。」
「……………………………。(汗)」
スッパリキッパリ言われたクラウドは、何も言えなかった。
「頑張れ!ボコ!!」
「…………チョコボネタを引きずるの、もうやめてくれないか?」
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