DISSIDIA

□秩序一家の朝
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当番を決めた翌日、台所で朝の7時頃からガチャガチャと音をたてながら食器を洗っている少年がいた。



「ふぅ、ジタン!食器洗うの終わったよ!!」

「おっ早いじゃん。」

「まあね、これくらい誰だって出来るさ。」



胸を張って少年ルーネスは、隣で目玉焼きを焼いている少年、ジタンに自慢をしてみせる。



「誰でも出来るって…………、前にフリオニールがバッツに皿洗い頼んで全部大破させたじゃん。」

「単細胞だからさ!バッツへのプレゼントは食器洗い機で決まりだよ。」

「ははっ、違えねぇ!!」



二人でチョコボ好きの彼に酷いことを言いながら、朝食を準備する。



「フリオニールは?」

「そういえば遅いね、珍しいな。」

「フリオニールならティナと一緒に庭の手入れだ。」

「「わっ!!?」」



フリオニールの行方を淡々と答えた人物は、いつも寝起きがよろしくない青年、スコールだった。



「ス、スコールかよ、珍しいじゃん。」

「珍しくて悪かったな。たまにはこういう日もある。」

「他のみんなは??」



ルーネスが彼にそう尋ねると、スコールは呆れたような顔で他の仲間の部屋を見た。



「さっき他の奴の部屋を見たのはいいが………、起きてるのは俺達とフリオニールにティナ、それから外で武器の手入れをしているクラウドだ。あとは全員寝てる。」

「まあ、ウォルは昨日遅くまで見張りしてたから分かるけど………。」



ジタンが昨日眠そうに帰ってきたウォーリアを思い出しながら答えると、ルーネスはハァ、とため息をもらした。



「スコール以外にも目覚まし時計プレゼントだね。」

「つか、もうキッチンタイマーやったら良んじゃね?」

「それは装備だ。」



冗談冗談、と鋭いツッコミを入れた彼を諌めると、ジタンとルーネスはエプロンを脱いでまだ寝ている仲間の部屋へ駆け出した。




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