09/19の日記

21:43
遅寝早起き バツ+ウォル(ディ)
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「ふわぁぁぁ、おはようウォル〜。」

「………ん?ああ、バッツか。」


雀がさえずる涼しい朝、朝から武器の手入れをしていたウォルは、声の主である青年のほうへ顔を向けた。


「まだ朝の五時半だぞ?早起きなルーネスやジタンなら分かるが、お前がこんな時間に起きるとはな。」

「失礼だな……俺だってたまには早起きするっつの。」


苦笑いを浮かべたまま彼は台所へ行き、ウォルとの会話に意識を向けつつコーヒーの粉を取り出す。適当な量の湯を沸かし、マグカップに粉を入れながらバッツはウォルのほうへ顔を向けた。


「………俺さ、いつも二度寝するんだよ。」

「だから降りてくるのが遅いのか。」

「うんまあ、そうだけど。」


バッツは砂糖を少し入れた彼のコーヒーと、ブラックのままの自分のコーヒーを持ってウォルの隣に座ると、ほい、と言って渡す。口をつけると、ほのかな香ばしい匂いが鼻孔をくすぐる。


「二度寝しちゃうのはさ、俺の部屋の壁がルーネスのせいでぶっ壊れたままだったせいなんだよ。」


起きるのが遅い!と、暴走気味の少年がプチメテオをぶっ放したせいでバッツの部屋の外壁は現在、とても悲しい事になっている。代わりにどこで寝ているかと言うと、低血圧な傭兵青年のところなのだが………。


「スコールの部屋もルーネスの激しい目覚ましのせいでボロボロになったから、今は隣のジタンの部屋で三人仲良く寝てるって訳。」

「結論から言え。」


バッツは不敵ながらも嬉しそうな笑みを浮かべる。


「俺は本来、早起きなんだよ。でも何で早く起きれないのか…………………。」

「………。」

「そう!朝早く起きる俺の目の前には年相応の寝顔をさらけ出すスコール君!そして寝返れば天使のような寝顔のジタン君がいる訳だ!!」

「…………つまり何だ。」

「俺もなんか幸せな気分になって二度寝しちゃうんだよ!!」
「…………理解に苦しむ。」

「やっぱ二人ともまだガキだよなあ〜。成人である俺としてはなあ〜………………」


一人で何か熱く語り始めたバッツを尻目に、ウォルは武器の手入れを再開した。


「(………一人で寝てた時の寝坊にはどう理由をつけるつもりなのだろうか。)」


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バッツは何だかんだ言って大人のポジションなんだと言い張りたい小噺。


白山

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