novel
□背伸び
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夕暮れの街を2人並んで歩く
いつも私の側にいてくれるあなた
薄青色の艶やかな髪、私まで羨ましくなるような絹のように透き通った白い肌、端正な顔つきと、深い海のように美しい瞳
その全てが私を惹き付けるけれど、それらを私はいつも見上げることでしか見る事が出来ないの
あなたは背が高くて私じゃ一生追い越せそうにないから
あなたの見ている世界は私のそれよりも遥かに広くて全く違って見えるんだろうな…
-はらだ…?-
名前を呼ばれて我に返るとそこには彼の自分を見つめる優しい瞳
私はその瞳に吸い込まれるように、そして彼が見ている世界を見てみたくて
-めいっぱい背伸びして彼にキスをした…-
→あとがき