僕記憶
□紙飛行機
1ページ/11ページ
―何回神様に手紙を書いたのだろう…
―数えきれないほど…毎日、何枚も、
―君を想っては書き綴っていた。
―そしてソレを飛行機型に折り、空に飛ばすんだ。
―届くはずのない、君に繋がる大空へ。
―しかし結局全然飛ばず地に落ちてしまう…
―毎日それの繰り返し。
―君が来てくれるまで繰り返す。
―そして君が来てくれた時、それは、
―この飛行機が伝えてくれたんだ、
―途中で落ちてしまったけれど…
―想いは飛んでいったんだ、
―何日も掛けて。
―そう信じていた。
.