僕記憶
□夢結晶
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―――…
「―…ぅ……う…士郎!」
―パチッ
...
いきなり目が開いたような気がした。
誰かに呼ばれた気がしたから…
「―……え…?」
「え?じゃねーよ!いつまで寝てる気だよ。」
僕の名前を呼んだ声の主は、
僕がもう一人いるかのような、
まるでドッペルゲンガー、
言葉が悪いな…
いわゆる―双子。
間違われる程よく似ているらしく、
その為さっきの声の主―アツヤ
はいつもマフラーをしている。
『でもよく見れば違うんだけどな…』
性格だって僕とアツヤは正反対。
髪型だって。顔立ちだって。
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