僕記憶

□一輪ノ蘭ノ幻
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「…骸君、暇じゃない?」


そこには、長身で黒髪の男、骸がうずくまり横たわっていた。

その細く白い腕は逃げられないように手錠で硬く縛られていた。


「…殺すなら…早く…早く殺せッ!!」

骸は、パニック状態で思ってもない事を口走っていた。


「嫌だよ。」

白蘭が口を開く。

「だって、骸君は―…」
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