僕記憶

□似た者<国>同士
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―――…


今日は、英さんのお宅に訪問しに来ました。


しかし悪天候の雨、

昼だというのに曇天が覆い被さっていた。


『嫌な天気ですね…』

街全体が薄暗く霧に包まれ、

ロンドン塔を照らす光も霧に呑まれ薄暗く照らされていた。


そんな、窓から見るその景色はまるで―

「どうしろって…」

今の英さんの心を映しているようで。

薄暗く、哀しいような。


『晴れてくれれば…英さんの気分が少しでも…』

そう考えていると此方まで暗くなってしまいそう。


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