さん

□色彩
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溶ける様な闇夜に
飛び散ったのは
赤い其れと
白い其れでした

悲鳴はいつだって
甘美なものでしたし
貴方もいつも通りで
何も変わりません

この四肢を
この血肉を
貴方の為だけに
使えたのなら
きっと悲しむ必要は
無いのでしょう

何度其れに汚れたって
何も変わりませんゆえ

最期に散るのは
きっと貴方を
見失ってしまった
この私なのでしょう




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