さん
□思い上がり
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【思い上がり】
お互いの酷く歪んだ
輪郭をなぞりながら
君の反比例した思考に
ただ泣きたくなって
ボロボロと涙と一緒に
意味すら持ちえない
そんな勝手な感情が
ただ溢れ出てしまった
約束なんて何もない
そんな関係に
反比例する君の僕
立ち位置はきっと
同じ場所だったのに
お互い背中合わせで
歩いてたんだね
流れ過ぎた鈍痛
反比例な僕らに
ただ目を細めながら
痛いのは僕ではないと
力なく笑ってみた
今更 言葉なんか
探しても君には
届かないのだろう?
『本当は 仕方なく
なんか なかったのにね?』
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