さん
□低温火傷
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【低温火傷】
いくら繋いだ所で
貴方は私の手の平を
離してしまう事を
知っているのだけど
(嗚呼なんで貴方なんかに!)
恋をして幸せに
なれるなんて
嘘に決まってます
(いくら愛を囁いたって届く事なんか)
身体の相性だけは
相変わらず良くて
乱れに乱れて
いくら鳴いた所で
貴方が気付く事なんか
(冷えた指先がこんなにも)
捨てられるのは
いつだって
私の方なんですから
(貴方は相変わらず笑っていますね)
恋なんて、
もう二度としない
(私が彼女に叶わない事なんてちゃんと知ってるんだ)
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