青春の恋心
□09*募る想い
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あの放課後以来、
エリンをまともに見れなくなってしまった
エリンは泣いて、俺を心配そうな瞳で見つめていた
「どうしたものか、」
よくわからなくなって、イライラした
「おーい、生徒会長さん」
「なんだ…」
「うわっ、何その怖い顔…」
「………」
「あ、そうだ、さっき廊下でエリンちゃんにすれ違ったぜ」
「そうか」
「トムラって奴と二人でいたけど」
「そうか」
カイルは不思議そうにイアルを見る
「…なんだ」
「なんだ、って…嫌じゃないのかよ?」
「何故?」
「好きだから」
「誰がそんなこと言った」
イアルはカイルを睨み付けた
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