銀魂

□拍手お礼1
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拍手御礼:沖→神


きっとお前は知らないだろう。
この胸の中の煩わしさを。



春の日差しが暖かな公園で。
巡回中に、木の下で寝そべって日向ぼっこをしている巨大な白犬と見慣れた紫色の傘を見つけた。

傘の持ち主は犬にもたれかかり、こちらからはちょうど見えない位置にいる。

「邪魔するぜィ」

反対側にいるチャイナ娘に一声かけて、自分も犬の横腹あたりに背を預けた。もちろん愛用のアイマスクを着用して。

「…何勝手なことしてるアル。私たち昼寝の時間ネ邪魔すんな」
「仕事の小休止にイイ毛皮みつけたなぁ〜」

文句は聞き流し、ふかふかの毛に頭を埋めて完全に寝る態勢に入る。

「なーにが小休止ヨ。サボりの間違いアル」
「…………」
「…もう寝たアルか?早すぎネ。ノビタくんかヨ」

「……………」

「…ホントに寝たアルか。つまんねー男ネ」

ふん、と呆れた様な溜め息を吐いたかと思うと、すぐにすーすーと寝息が聞こえてきた。

(…寝れるかっつの)

こんなに近くにいるのに。



きっとお前は知らないだろう。
この胸の中の煩わしさを。
この胸の、…高鳴りを。





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