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□愛してるの言葉では
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小さなリップ音を立てながら、お互いの唇がくっついては離れる。

「ん、ん…っ」

舌を絡ませながら深く口づけ、するりと脇腹を撫で上げた。


「あ…っ」

「イヤ?」

「い、いやじゃないです…けど…」

「二週間振りに会えたんだよ?冬樹くん不足で死ぬとこだった」

立て込んだ仕事のせいで、連絡もろくに取れないまま気がつけばそれだけの日数が経っていた。

「……僕も、睦実さん不足でしたよ?」

顔を胸に押し付けながらそう呟いた。

「ホント?嬉しいな」

「へへ」

「…すっごく会いたかった。冬樹くんは?」

「うん……僕も」

「ふふ、そっか」

「…ん…」

自然に合わさった互いの唇は、今までの空白を埋めるかのように一気に熱を帯びていった。





「あ…ふっ…」

何度も合わさる唇の合間から、熱い吐息が漏れる。
つたないながらも懸命に絡んでくる舌を甘噛みすると、ぴくん、と細い肩が跳ねた。


「ふぁ…むつみさん…」

「…ん?」

見上げてくる瞳はとろんとしていて、それだけで興奮を煽った。

「もっと…」

そう言うと首の後ろに腕を絡めて、はむ、と口を塞がれた。

冬樹くんがこんなに積極的なのは珍しい。
きっともう理性が飛んでるんだろう。

(俺も、とっくにヤバイけど)

ぴちゃぴちゃと鳴る水音と舌の感触に頭がクラクラしてきた。

「んむ、…ん…?」

キスに夢中になっている冬樹くんをベッドに横たえさせる。

「睦実さ……あっ!」

薄いシャツの上から胸を撫でると、ぷくりと立ち上がった突起に触れた。

「あ、あぁ…んっ」

迷わず摘みあげて刺激を与えると、ひくひくと身体を震わせながら艶のある声を零した。

「好きだよね、ここ」

「やっ、ひぅ…!」

片方を舌先でつつく。そのまま吸い付くと、冬樹くんの背がしなった。

「あ…ぅ、それ…やぁ…ッ」

「布越しの方が感じるんだ?」

やらしいね、と軽く歯を立てる。

「ふぁあッ」

唇で挟むように甘い刺激を与え続けながら、プチプチとシャツのボタンを外していく。

シャツをはだけると、日に焼けていない白い肌が現れ、胸の先端には淡く色付いた飾りが鎮座していた。


「冬樹くんのここ、ちっちゃくて桜色で…可愛い」

「やぁっ…あんまり、見な、で…ぁんんッ」

突起を直に舐めながらするりと手を下に滑らせる。

「あッ…やだ、そこ…っ」


今日初めて触れたそこは、すでに硬度を持ち頭をもたげていた。

「あは…もうこんななんだ?」

からかい混じりににやけて言うと、恥ずかしさに耐えられなくなったのか、顔を覆い隠してしまった。


「ふぇ…い、いじわる…!」

「冬樹くんが可愛いのが悪い」

「ひゃっ…ぁあッ」

素早く下着の中に滑り込み、直接それを刺激する。

「アッ…!ぁん、んっだ、だめ…もっ……んぁあ!」

数回の刺激で、冬樹くんは大きく背をのけ反らせて達してしまった。

「ん、はぁっ、はぁ…」

余韻に浸る冬樹くんの胸にまで散った蜜を指でたっぷり掬って、後孔に擦り付ける。

「ひや…!?」

「キツイ、な…」

未だ慣れないそこは、異物を押し返そうと収縮を繰り返す。

「あっ、あぁっ」

「冬樹くん、力抜いて…?」

「む、りぃ…ッ」

「大丈夫。怖くないから」

「ん、んぅ…」

生理的な涙を零す冬樹くんの頭を優しく撫でながらキスをする。
怯える小さな舌を誘い出し、ぬるりと絡め合った。

「は…、ぅん…ん」

段々蕩けてきた表情に、もう大丈夫かとそっと指を押し進めてみる。

「ぁっはぁ…!んんッ」

まだ少し抵抗があるものの、さっきよりもスムーズに指が滑る。

「ふっ…んぁ、あ…っ」

「……もういいかな」

指を引き抜き、だいぶ解れたその場所に自身を宛てがう。

「ひぁあッ…!」

「ん…っ」


ゆっくりと飲み込むその場所は、進むほど熱が増してくる。
蠢きながら絡み付く内壁に、残っている理性を丸ごと持って行かれそうになった。

「ん、ゃんっ…むつみさ、ぁッ…や、やらぁ…!」

「っ、そんな声、出したら…!」

「ふぇ…っ!?あ、あんんっ」

ズンッと一気に腰を押し込む。

急な動きに驚いたのか、くわえ込んでいるその場所が、ぎゅうっと締まる。

「く…ッ」

搾り取るように締め付けるそこに思わず達してしまいそうになったが、下腹に力を込めてなんとか留めた。


「ふ…はぁ…む、つみさ…そんなっ、いきなり…っ」

「…ん。ごめん、我慢出来なかった」

ちゅ、と頬にキスを落として濡れた瞳を宥める。

「ん…」

徐々に緩められる締め付けに合わせて軽く腰を揺する。

「ぁっ…ゃあ、ん」

鼻にかかった濡れた声が鼓膜に響く。

「…いっぱい気持ち良くしてあげるね」

「えっ…んぁあッ!」

耳をペロリと舐めて、先端に当たるしこりを重点的に突き上げる。

「あっ、ゃあっ…そこ、ひん…!」

「はっ…ぁ、…気持ちいい?」

「……んッんん…!」

こくこくと頷きながらも、必死に耐えようと悶えている。

「えっあ、やぁ…!」

膝裏を持ち上げて、胸に押し付ける様に折り曲げた。

「や、やだ、睦実さんっ…はずかし…っ!」

「俺しか見てないから、大丈夫だよ」

「な、にが…だいじょぶ……ふぁあ!」

さらけ出された結合部からぐちゅぐちゅと卑猥な水音が響く。
冬樹くんの濡れた唇から零れる嬌声と相俟って、眩暈を起こしそうなほどいやらしい光景だった。

「あっ、んぁ…!…むつみさ…も、ダメ…っ」

「っは…、イキそう…?」

「んっ…もう、ぃく…イッちゃう…!」

「あは…じゃあ、一緒に…ね…っ」

そう言って、震える冬樹くんの性器を勢いよく擦り上げ、律動を更に激しくした。


「ひぁ、あんっ、あぁっ−…!!」










「…気持ち良かった?」

「えっ!?」

呼吸を整えながらストレートに尋ねると、冬樹くんは顔を真っ赤にして俯いた。

「…は、はい…。む…睦実さんは…?」

上目使いで聞いてくる恋人は堪らなく可愛い。

「すっごい良かった」

ちゅ、と頭にキスをすると、くすぐったそうに身を縮めた。

「だからさ、」

「はい?」

「もう一回しよ?」


「…………は!?」

キョトンとした後、意味を理解したらしい冬樹くんは赤くなったり青くなったり忙しい。

「や、でも僕もう二回も…ってどこ触って…!」

さっきまで繋がっていた場所に指を這わせると、蕩けきった入り口はすぐに指をくわえ込んだ。

「あ、ぁっ!ゃ、ダメ…ッ」

「ウソばっか。こんなに反応しておいて」

くにくにと微弱な刺激を与えると、やっと整ったはずの呼吸に再び艶が含まれだした。

「んゃ…!ほ、ほんとにするの…?」

「あれだけじゃ足りないんだもん」

「だもん、て…」

「ふふふ…ねぇ、お願い」

もっと欲しい。


耳元で囁くと、細い腕が背中に回った。

「…さ、さっきみたいな格好、やですよ…?」


首筋に顔を埋めてそう呟いた。耳が真っ赤だ。

(おお…OK出た…)

ダメ元だったんだけど。

「ふふ…了解。じゃあ次は違うのにしようか」

「は!?」

「何がいいかな〜色々やってみたいんだけど…」

「ちょ、睦実さ…っんん!」

「…可愛い声、いっぱい聞かせてね?」

「ぁっ…むつみさん…!」

「…大好きだよ」

「……ぼくも、好き」


ふわりと微笑んだ愛しい人に、深い深いキスをした。

愛してるなんて言葉じゃ、足りないくらいに君が好き。




2011316

ふぅさんへ!
大っっっっっ変お待たせいたしました!!
『愛に満ち溢れた睦冬』…に…なってますかね(;・∀・)
遅くなってしまって本当に申し訳ありません´`
喜んでいただけたら幸いです。

お持ち帰りはふぅさんのみ可です。
リクエストありがとうございました!

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