君との子育ての日々 2

□バブ44
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その直後…




「おっす」



頭から血を垂れ流している男鹿が亜希の手を引いて、右手を挙げていた。



「って、何故か前にいたっ!!」


「オレも亜希もふり落とされました」


「よく生きてたなっ!!」



男鹿達がこんな会話をしている間も、暴れ続ける巨大ベル坊。


アンジェリカが巨大ベル坊を見ながら言う。



「興奮してるんだわ、どうにかして止めないと…」


「んな事言っても、どーやって……」


「きゃっ」



古市が言いかけると、ラミアが石につまづいた。



「ラミアちゃんっ!!」


「ラミア…っ!!」



男鹿はすぐさまラミアの前に駆けていき、足を振り下ろしてきているベル坊に向かって叫ぶ。




「止まれっ!!ベル坊!!」



声を張り上げて、巨大ベル坊を止めようとしている男鹿の姿に、ラミアは驚愕する。


それでも、止まらない巨大ベル坊。



「―――って、ムリかぁあああ!!」



――ズズウウン…――



辺りに重い音が響き渡り、土煙が立ち込める。


古市達が咳込むと土煙が晴れていき、目を開く。



「情けないな…」



男鹿の前に、巨大ベル坊の足を片手で止める長髪の男がいた。



男は振り向かず、男鹿に訊ねる。



「貴様…


それでも契約者か…?」




→あとがき
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