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□かげろう
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かげろう(学パロ)








「おいおい君!」


本日は服装検査の日。風紀委員である私は登校してくる生徒の服装を細かくチェック。最近の奴らはどうも乱れておるからな


「待たんか貴様!」

「え、えぇ!?」

「勲章はどうした!」

「あ、すいません…忘れちゃって」

「馬鹿者が!たるんでおるわ!!」

「ひぃっ!!」


こやつは二年のケイスケと名乗る茶髪男だ。いつもはきちんとした服装だというのに今日に限って勲章を忘れるとはな…ただの馬鹿者だ


「以後気を付けよ」

「は、はいすいません」


トボトボと去っていき、また校門に目を向ける


「あ、委員長おっはよー!」

「おはようではない!髪色を戻せと何回言えば分かる!!」

「これは俺のポリシーなの〜」

「貴様の個性など聞いておらぬ!」

「まぁまぁ!そんなカリカリすんなって♪可愛い顔が台無しだよ〜?」

「私をからかうな!」


私を見かけると無意味にからかってくるリン。こやつが思っている事は私でも分からぬ。いわゆる面倒な人種だ



「明日黒髪にしてこぬと丸刈りにするぞ!?」

「えーっ!それは勘弁!安心して?明日来ないから!」

「は?何用だ」

「友達と会うの〜」

「貴様はぁ!!」


追いかけようとするものなら無理な話である。逃げ足だけは無駄に速い輩なのでな


「あ、ほら不良くん!」

「何!?」

「うっそー!」

「おい!!!」


全くあやつは!本当に逃げ足の速い。さて、そろそろ私も授業に行かねば間に合わぬな


「ジジ〜検査だってェー」

「面倒な事するよなァ…」


来たな天敵…!ばっと後ろを振り向き、巨体2人に近付いて行く


「貴様ら!服装検査でその乱れとはいい度胸だな!」

「猫ちゃんおはよーーー!」

「猫などと呼ぶなと言ったであろう!」

「んなキレたってさァー老けるだけだぜェ〜ジジィみてぇにぃ!!」

「お前が餓鬼なんだろうがァ…」

「あァーー!?」

「待たんかぁあ!」


いつもいつも困らせてばかりのこの2人。1人はキリヲといって2メートルある巨体はとてつもなく近寄り難く、もう1人のグンジはド金髪で奇抜。学校内一目立つ2人である



「キリヲ!貴様勲章は愚か、学生服の釦はどうした!それにお前が着用しているのはTシャツであろう!?」

「つーかワイシャツ自体何処にあるんだかな…」

「な、何ぃ!?」


み、乱れ切っておる…!こやつらの欄だけで4行は使うというのに!


「グンジ…貴様は!!」

「えーー?」

「えーではない!貴様はTシャツどころかパーカーではないか!既に制服ではなかろう!!!」

「学ラン着てるしよくねー?」

「良いわけがないであろう!金髪も黒髪に戻せとあれほど言っておるだろ!刺青もそんなに彫りおって!!ピアスも…ってまた増やしおったな貴様ぁあぁーー!!」

「いひゃい〜〜!」


黄色い髪を掻き分け耳を掴むと4つも増えているピアス


「こいつ舌も開けたぜ」

「なっ!?舌だと!?その内全身にピアスを開ける気か貴様は!!」

「あァー良いかもねぇー!!」

「納得をするな!」


こいつらのせいで私の寿命は日に日に縮んでおる



◆終わり◆
 

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