Novel
□『Sweet Heart』
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「で、ここはχ=2。わかるか?」
「う、うん…何とか
」
(そろそろ言わなきゃ
)
「よし、じゃあ次いくぞ!」
(今だっ)
「ねぇ、高嶺君?」
[珍しいな。水野から質問なんて…]
「ん?どこかわからない所でもあるのか?」
清麿は勉強の事で頭がいっぱいみたいである。
「そ、そうじゃなくて…えっと………高嶺君って、す‥好きな人とかいるの?」
[えっ!?何だイキナリ]
「えっ!?急にそんな事聞かれても…
」
(あっそっか…)
「ご、ごめんね
そんな事、言える訳ないよね
ごめん
」
すでにパニック状態になっている鈴芽をチラッと見て、清麿は言う。
「…いるよ。好きな人////」
(えっ!?まさか恵¢!?恵¢だったらスタイルいいし、カワイイし…。)
「そ、そうなんだ…。(落ち込みぎみに)」
[いかん!!何とか話題を変えなければ、追究される
]
「そ、そういう水野こそ、いるのか?好きな人…」
「えっ!?わ、私?私は…(どうしよう‥言っちゃおうかな////)いるよ!好きな人///」
[!!…へぇ‥いるんだ…]
「そっか。で、誰なんだ、そいつは?」
「えっ
い、言うの!?」
「嫌なら別にいいんだか…。」
[スゴク知りたい!!]
(どうしよう…いいや!言っちゃえ!!!)
「…………みねくん////」
「えっ?」
[声が小さくてよく…]
「高嶺君!!」
「えぇ!?」
[オ、オレ!?]