パラレル駄文

□3.自覚と誤解
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「アスランってさぁ、ラクスのこと好きなの?」
「ブッ…」
アスランはキラのその言葉に飲んでいたお茶を吹き出した。

今キラとアスランは昼休みに大学の食堂で昼食をとっているところだった。
その最中、いきなりキラがそうアスランに聞いたのだ。
「キラ…。いきなり何なんだ」
まだむせたまま苦しそうなアスランがキラに聞き返す。
「好きなの?好きじゃないの?」
そんなアスランを無視し、なおもアスランに質問し続けるキラ。
「そりゃ好きだけど…」
「恋愛対象として?」
「……おまえは何が言いたいんだ?」
「何って、そのままの意味だけど?」
キラはひょうひょうとしている。
「まっ、今のアスランには答えられないかもね」
『自分の胸に手をあてて考えてみてよ』と言いながらキラが一足先に席をたった。
遠くなっていくキラの後ろ姿をアスランは呆然と見守った。
「何なんだ?あいつ」
アスランはキラが言いたかったことが全くわからず、ただ困惑していた。
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