パラレル駄文A

□姫に捧ぐ5つの誓い
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クライン王家が統治する王国・プラント。
現王・シーゲル=クラインの人望や手腕によってこの国は平和かつ裕福そのものだった。
この王家の象徴とも言えるのが城内はもちろん、街の治安を守る「騎士団」。
王へ忠誠を誓い、この国の平和に貢献することが何よりも誇り。
シーゲル王の人望から、この国の騎士団は近隣のどの国のそれよりも統制されていた。

その騎士団の中でも王族直属の騎士になれるのはほんの一握り。
誰もが憧れ、誰もが望む地位だ。
この俺もその一人。

幼い頃はただ父親の後ろ姿に憧れていた。
いつか自分も騎士団に入って父のようになれたらと、そう思っていた。
でも俺が明確な意思を持って騎士になろうと心に決めたのはあの日から。
――あなたと出会ったあの日から。
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