パラレル駄文A

□戦場の婚約者
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その日少年は地球連合軍の軍事施設を破壊する任務を与えられていた。
少年の名前はアスラン・ザラ。
ザフト軍に属し、軍の中心部で重要かつ秘密裏な任務を主としている。
今日の任務も同じ。
他で部隊が派手に動いている隙に、連合軍の重要施設を少数でたたく作戦だ。
こういった自分がこなす任務では逃げ遅れた周辺住民が巻き込まれることも少なくない。
そういったところがアスランは好きになれなかったが、ザフト軍の大義の為には仕方の無いことだと理解していた。

「アスラン・ザラ。間も無く目的地付近に到着する」
『了解。計画どおり任務にかかって下さい』
「了解」
管制官に現在位置を報告することで、自らの緊張を高める。
前方に目的の物が見えた。
(あれか)
その時、急速にこちらへ接近してくる1つの物体をレーダーが捉えた。

「連合軍のMSか!?」

(それにしては機体が一体ということはどういうことだ?)
ここは連合軍の基地付近だ。
敵襲が一機というのはおかしい。
その物体はあっという間に目で確認できるほど接近して来た。
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