駄文

□I protect you
2ページ/3ページ

妻の隣には数時間前にこの世に生を受けた小さな命があった。
その命を見た瞬間、今まで感じたことのない気持ちになる。
信じられないくらい嬉しくて、この世の中の全てのものに感謝したくたくなるほどの気持ちだった。
そして、アスランは無意識のうちに妻・ラクスと小さな命に歩み寄っていた。
「よく眠っていますわ」
「そう、みたいですね…」
小さな命から目が離せない。
「アスランとわたくしの赤ちゃんです」
アスランには天使にも見える我が子の顔を見つめた後、優しい顔で自分と我が子を見守っているラクスを見た。
ベッドの中で体を起こして座っているラクスはもう一度繰り返す。
「『アスラン』と、『わたくし』の赤ちゃんです」
そういうラクスは本当に幸せそうで目には涙さえ浮かんでいた。
アスランも自分の頬に何かが伝う感触を感じる。
「ありがとう…。ありがとう、ラクス」
そう言いながらラクスを抱き締める。
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ