パラレル駄文

□7.学園祭の出し物は?
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その日の放課後、珍しくまともなクラブ活動の(ような)風景がそこにあった。
「ザフトが協力してくれるって言っても具体的に学園祭で何をするかなんて決まってなかったんだよね〜」
「だから、今日はその話し合いをするんだ」
「って言ってもなぁ、最近まともに活動なんかしてなかったからなぁ」とカガリ。
「いつからここはただのダベりクラブになったんだ…」と頭をかかえるアスラン。
「何言ってんのアスラン。初めからじゃないか。てか、クラブ創立もそれが目的?」
「違う!!俺はなぁっ」

「お前ら、学園祭の出し物はどうなったんだ」
カガリの一言に二人は一気に我に返る。

シーンと静まった中、クスクスとその場には不似合いな笑い声。
「可笑しいですか?ラクス?」
「すみません。あまりに皆様仲がよろしいので」

アスランはさっきまでの自分が恥ずかしくなり、咳払いをすると、今の現状をまとめ始めた。
「い、今のところ、ザフトからせっかく協力を申し出てもらっているがうちが学園祭で具体的に何の出し物をするかは決まっていない。今日はそのことについて話し合いたい。」

「コンピュータを使って出来ることと言えば…『ネットカフェ』?」
「…それ、わざわざ学園祭でして楽しいのか…?」とキラの意見を却下するアスラン。
「じゃあ、『メイド喫茶』!?」と嬉々として言うキラ。
「コンピュータ、関係なくなってるぞ…」
「でも今男だけじゃなくて女の子にも人気が…」
そんな二人のやりとりを見かねてカガリが口を開く。
「どうせなら参加型で見に来てくれた人が楽しめるような、規模のでかいのがいいよな」
「それは素晴しいですね」とラクスが相槌をうつ。自分の意見に賛成してくれたことがカガリは嬉しかったようだ。
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