パラレル駄文

□3.自覚と誤解
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午後の授業中、アスランはキラの言葉を思いだしてはその意味を考えていた。
キラの言葉におどらされているような気がしていい気はしなかったが、『ラクスのこと好きなの?』『恋愛対象として?』
それらの言葉がアスランの心の中でひっかかっていた。
(ラクスは確かに可愛い…。笑顔を見てるだけで癒されるし。そういえば今ラクスは何の授業を受けてるんだろう。ん?最近俺ってラクスのことばっかり考えてないか??)
そこまで考えてアスランはあることに気付いてしまった。
(俺ってラクスのこと好きなのか?しかも『かなり』重症?……そういえば俺、この前ラクスにすごいこと言ってなかったか?)

『あなたには笑顔が一番似合うから』

(うわっ!今思えばけっこう恥ずかしいな…)
そこまで考えてアスランはどっと疲れを感じた。
おそらくキラはアスラン本人が自覚する前からアスランの気持ちに気付いていたのだろう。
(やっぱりキラに踊らされてる気がする…)
そう考えると放課後、キラに会うのがユウウツになった。
どうせ『答えはでた?』と意味深な笑顔で聞いてくるに決まっている。
それと同時にラクスと顔を合わせて自分がこれまでのような態度でいられるかも不安だった。
でももうすでに『ラクスと会って話がしたい』と思っている自分が心の中にいるのがおかしかった。
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