僕の鉛筆

□第二話
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「「「――ぁぁぁぁぁぁああッ!!?」」」
<ドザザザッ>
「きゃぁッ!!?」
「おわッ!」
「へブッ!!!!」
奈緒、一紀、僕…の順番で地面に激突。
「いったぁ〜い…」
尻餅をついた奈緒が、ゆっくりと立ち上がり<ヒリヒリ>と痛む尻を摩る。
「なんなんだよ一体!?」
運動神経抜群な一紀は受け身をとっていたので、バリバリ無傷。…フッ……嫌になるよ…(薄ら笑い)。
「…………」
僕はというと…。
「「な…ッ」」
「大輔…どうしたの?」
「お前…鼻血が――」
「言わないでェッ!!」
そう、鼻血が。だって僕、顔から落ちて来たから。痛かったよ?めちゃくちゃに痛かった。でも僕、泣かないよ!だって、男の子だも―――
僕がそう思いかけると<スパァンッ>と頭を叩かれた。
「―――んッ……って、最後まで思わせてよッ!!?」
「「…………」」
あれ??二人から、何の反応もない。なんかシカトされちゃってるよ〜僕ゥ〜泣
「ちょッ…二人とも!叩いておいて、シカトは無いでしょ??」
「…大輔……目の前…見てみてよ…」
奈緒の途切れ途切れの言葉。膝ま着いていた僕は、のろのろと立ち上がり、目の前の風景を見て。
「………ッ!!!」
絶句した。


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