短編2

□嫉妬しました
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 自分のベッドで彼女が寝てるのっていいよな。まず寝顔が可愛い。ヤった後とか本当はよく見たいけど、バレるとうるさいんだよな。顔を真っ赤にしながら「じろじろ見ないでよもう!」って言うし。あ、やべ。思い出たらニヤニヤしちまう。あれはマジで可愛いかった。
 名前を眺めてたらムラムラしてきた。おいおい何度寝返りを打つんだよ。スカートの中が見えてるぜ。でもって、俺の股関のエレメンタルヒーローがヤバい。早く戦わせてくれ。当の名前は時々「んう……」とか声をもらすだけで、気持ち良さそうに眠ってるし、いい加減にしろよ。
「……んっ」
「起きたのか?」
「行かないで……」

 名前の目から涙がにじんでいた。怖い夢でも見てるのか? 苦しそうだし、可哀想だから起こしてやろう。
「行かないで三沢……!」
 気が変わった。
 俺はベッドに上がり、名前の両足を掴んで左右にバッと広げた。
「おい……いつまで寝てんだよ!」
「えっ十代? って、ちょっなぁにこれえ!?」

 いくら名前でも、M字開脚にして起こされるなんて思ってなかったみたいだ。普通ねぇよな。

「よう。俺のおかげで爽やかな目覚めだろ!」
「あのさ、人の股から顔を出すのやめてくれる?」
「ツンツンしてっけど名前って寝起き悪いのか?」
「どこに喋ってんの!?」
「名前のマン」
「すとおおおおっぷ!」

 上も下も口をパクパクさせてうるせえ。静かになるかと思って、指で開いてみたら余計に騒がしくなった。どうすっかな、とりあえず舌で塞ぐか。中はちょっと狭いけど、ツバと一緒に突っ込んだら大丈夫だった。さっきから名前の足がビクビクけいれんしてんのが笑えるぜ。


「十代のベッドで寝入ってた私も悪いけど、あ、あんな……!」
「俺の口ん中で漏らした時はビビったぜ!」
「ハッキリ言わないでよばかばか!」 

 あれから舐めまくったら大変なことになった。俺も飲んだものの、シーツが名前のでヒドいありさまだ。わざと「俺のベッドが……」と言えば、目に涙を浮かべて謝ってきた。

「別に怒ってねーから気にすんなよ」
「許してくれるの?」
「なわけねーだろ。シーツ乾くまで俺のしゃぶってろ」
「んんう!?」

 これで全部チャラにしてやるよ。他の男の名前を呼んだことも含めて、な。
 

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