短編2

□小話
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「……オイ、名前」
「やっだ可愛い〜!」

最近の十代は近寄り難いと評判。だから、親しみを持たせるためネコ耳をつけてやった。ドSでクールなイケメンなのに、可愛いらしいケモ耳が生えてるなんてたまらないわ。まさにギャップ萌えね。

「外せよこれ」
「いいじゃない少しくらい!今日は猫の日なんだし」
「猫の日?」
「うん。みんな耳つけてるよ!」

明日香は白のネコ耳が凄く可愛いし、万丈目はまさしくツンデレ猫って感じでピッタリだった。
ちなみに今日のイベントの主催者は吹雪さん。彼も怖いくらい似合っていた。さすがはアカデミア代表コスプレイヤーだ。

「私はどうかな?十代とお揃いなんだけど」
「名前」
「な、何よあらたまって」
十代が急に真顔になるからビックリしちゃった。怒ってはいないと思うけど……。

「つーか、この尻尾どっから生えてんだ」
「うえ、ちょっ……!?」

ゆらゆら動く尻尾を掴まれた。そのまま尻尾をなぞりながら、スカートの中に手を……ひえええええ!何でこの男は、息をするようにとんでもないことをするの!

「や、やめて十代!」
「にゃあ。ミルク寄こせよ名前」
「じゅ、十代!?」

今までの十代ならともかく『大人の階段上っちゃました!』な、あの十代が「にゃあ」って鳴くなんて。思わず息が荒くなる。

「何興奮してんだよ?」
「やだなぁ。そんなことないって!ハァ……」
「んじゃ獣姦ごっご始めるぜ」
「ああ!え?あ、待っ……!」

その後は十代に「ミルク寄こせ」と乳首を集中攻撃されました。子猫みたいに小さい舌でチロチロ舐めるとか、そんな生優しいもんじゃなかった。
一応ギブアンドテイクということで十代からもミルクを沢山もらったり。
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