少年陰陽師

□U
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安倍家の広大な敷地
その外れに一つの小屋があった
そこには一人の幼女がいた
幼女の着物はボロボロで皮膚は傷だれけであった

―――付いておいでなさい

幼女しかいないはずの小屋に女性の声が聞こえた

『な、に・・?』

弱々しい声で問いかける

―――そなたの傷つく姿を見たくない。その猫に付いて参れ

声に導かれ入り口を見ると一匹の黒猫がいた
そしてその猫を追うべく弱々しい足取りで歩いていく―――



 

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