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□あの青い青い空*後編*(オリジナル恋愛小説)
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ミーティング室に駆け込むと花崎以外のパイロット達が集まっていた。その中には外崎もいる。

「花崎...時間を「申し訳ありません。...義姉のところに行っておりました」

「...そうか。座りなさい」

花崎は腰をかける椅子を探して辺りを見渡す。

「おい。こっちにこいよ」

声のするほうを見ると外崎が手を振りながら花崎に笑いかけていた。

「...っ//////」

岬と話していたことを思い出したのだろう。つい顔をそらしてしまう。そして、外崎から離れたところに腰掛けた。

「それでは、ミーティングを始める」

一気にその場の空気が変わる。誰もが真剣なまなざしになる。

「まず、今回集まってもらったのは...近々大きな戦いが待っているかもしれん」

「どういう意味ですか?」

花崎の問いに頷く星山。

「...8年前の出来事を覚えているか?」

パイロット全員が顔を見合わせ。少々、騒がしくなる。

「8年前現れた敵、レベルは10を超えるという。どんな攻撃も跳ね返す体に、強い力。それに対抗できるのは戦闘機を自爆させることしかない...」

「...まさか!!星山さん!アンタ!!」

外崎が立ち上がる。それを花崎は目で追う。

「そのまさか...敵が早くても2日後にここを襲います。勝つには...市民を守るには、誰かが囮になるしかないんですよ」

悲しそうな星山の顔。絶望的な表情を見せるパイロット達。花崎はただ、震える体を抑えていた。
死を恐れているわけではない。幸一と同じ運命をたどる人の姿を見るのが嫌なだけ、辛いだけ、悲しいだけだった。どうか、外崎ではないように、祈る花崎。

「その...囮ですが、養護生を使用しようと思います」

ホッっと息をつく花崎。ただ、かわいそうだと思った。親のためにパイロットになろうとしている、将来がある養護生を犠牲にするなんて。だが、星ひとつと養護生の命一つでは、重さが全然ちがうのだ。そのためなら仕方ない。そう思うパイロットが多いだろう。

「俺が...俺が囮になるよ!!だから」

誰もが、その場の全員が外崎の顔をみる。正気なのかと、不気味な物を見るような目で外崎を見る。

「お前はライトの有望なパイロットだ!!お前をここで死なすわけはいかないんだ!!」

「でも!!俺は、そんなこと本当の正義じゃないと思う」

その言葉で次の言葉を飲む。

「...ですが、貴方は...」

「俺は本気です。俺が囮になります」

外崎の真剣な顔に星山がため息とつく。

「わかった...今まで世話になったな...」

「...こちらこそ」

その場の空気が凍る。花崎は今にも涙が溢れそうになった。

「これで、ミーティングを終わる。解散」

ぞろぞろとパイロットが出て行く中で花崎は呆然と立っていた。






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