★小ネタ☆
□熱い頬
1ページ/1ページ
ジメっとした空気
肌にYシャツが張り付く感触がなんとも夏らしい季節であり、
エアコンを考えた人は神だと崇めたくなる季節だ。
だが俺は、この季節が嫌いだ。
…いや、つい先日嫌いになったばかりと言った方が正しい。
「あぢぃー…。久実なんとかしろよこの暑さ」
それはもう涼しそうに
パタパタと下敷きで扇ぐ度に白い鎖骨とか濡れて卑猥な雰囲気を醸し出す項がちらちらと見える状況に立たされているのは俺だけ。
…生き地獄だ。
「何とかって…黙ってても温暖化は進むよ」
「んなこと聞きたいんじゃねぇ。いい加減エアコンつけろよ整備委員」
少し苛つきを混ぜた声が俺を咎める。
疲れてきたのか、心なしか扇ぐ手のスピードが落ちてきてる。
目元は少し紅く染まり
浅い呼吸を短く繰り返す
まるでそれは、情事中にしか見せない大和そのものだった。
…駄目だ、エロ過ぎる
「っ、大和ぉ!!」
「ぅおっ?!な、何だよ」
「今から俺の家に行こう。一汗かけば暑さなんて乗り越えられ「ふざけんな変態!!」ふべっ!!」
恥ずかしさを紛らわす大和からのアッパーに、思わず情けない声が出てしまった。
…果たして俺は大和をお持ち帰りできたのか。
その後、2人仲良く反省文を書かされたのは言うまでもない。
(終わっとけ☆)