☆山獄小説☆

□知ってるようで知らなかった!!!
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「おいっ!!獄寺隼人!!少しは真面目に授業を受けんかっ!!!」

「…うっせぇな。こんなたりぃ授業誰が真面目に受けっかっつーの。」


あーあ。またやってるよ獄寺。
確かにめんどくさいとは思うけど、先生にけんか売るのだけはやめた方がいいと思うんだよなぁ。

しかもよりによって怒ると1番厄介な数学の先生に向かって。
まぁ獄寺が真面目に受ける授業なんてないって事はよく知ってるけど。
ただ、この人の場合怒るだけじゃなくて……


「ほぉ。そこまで言うならこれを解いてみんか。(怒)」


…出た。(汗)
この先生って授業真面目に受けないやつには必ず難しそうな問題出すんだよなぁ。
バカな俺からしたら呪文みたいな問題。(笑)


時々獄寺はそれをわかっててけんか売ってるんじ
ゃないかって思ったりする。そんなわけないんだけどな。


黙ったままの獄寺を横目に見やって、先生が黒板に円を書きだした。
そこに線を何本か引いて三角形ができる。
その三角形の角のとこに、たぶん直角(?)のマークを書きこんだ。
そんで、底の線をチョークで叩いて言った。


「それじゃあこの線の長さは何pかな?」


えぇ!!!?
そこの長さなんてどうやって求めんだよっ!(汗)
なんか今回の問題はいつにもまして難しい気がするっ。
てかこんなのやったことあったっけ?
俺もあんまり授業って真面目に受けたことないし、半分寝ながら授業聞いてること多いけど…。
宿題にだって出たことなくね?


もしかしなくてもこんなの習ってな…





















「6p。」















「…せ、正解。」



「「「おおおぉぉぉっ。」」」






獄寺、す、すげぇのな(汗)



教室内から自然と湧き上がる歓声。
獄寺が頭いいのは知ってたけど、こんな習ってない問題までできるなんて思わなかった。

それは先生も一緒だったみたいでものすごい驚いた顔してる。
答えたのは獄寺だけど、どうだ俺の恋人っ、すげぇだろって思わず満面の笑みで先生を見ちまった。


「そ、それじゃあ戻って教科書122ページの…(汗)」


先生は気を取り直すようにまた授業を再開し始めた…。
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