☆山獄小説☆
□キライとスキを天秤に。(ver.獄)
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山本の事を好きになって数ヶ月。
山本と付き合って数ヶ月。
あいつの優しいところが、好き。
あいつの誰にでも優しいところが、嫌い。
あいつの強いところが、好き。
あいつの弱みを見せないところが、嫌い。
あいつの後ろ姿が、好き。
あいつの何でも1人でやろうとするところが、嫌い。
あいつから来るメールが、好き。
あいつからメールが来るまでのドキドキが、嫌い。
あいつの好きなところが嫌いで、
あいつの嫌いなところが好き。
ただ、もしその2つを天秤にかけたなら、
俺の持つ天秤は、山本を好きになった瞬間に
ネジが1本足りなくなったから。
………………………だから。
不本意だけど、俺の天秤は「スキ」に傾くだろう。
― Fin ―
ねくすと→後書き☆