☆山獄小説☆

□温もり※
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ランボ「あれ?瓜さんは?」


ん?確かに言われてみればさっきから見かけていない。
こいつと任務の話をしてて気がつかなかった。


「瓜ーっ、うーりーーーっ!!!」


瓜がどこかに行っちまった。匣に戻しておくべきだったか。
ったく、主人の俺から離れて勝手にうろちょろしやがって(イライラ)
アジトのセキュリティは完璧だからまず外に出てって事はないし、一応安全だとは思うが。
だが……万が一って事も(汗)


ランボ「俺が一緒に探しましょうか?」


「てめぇは黙って明日の任務の作戦でも考えてろ。」


ランボ「でも俺、獄寺さんと一緒に居たいです♡」


「キモい事言ってんじゃねぇぞアホ牛っ!!」

『ガンっ!!!(殴)』


ランボ「いっ!!?………うっ、うう、ガ・マ・ン〜〜〜〜〜、…できない〜〜!!!
うわぁぁぁぁぁぁん(泣)ひどいよ隼人〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」


「どさくさに紛れて下の名前呼ぶなっ!てめぇのお守りをしてる暇はねぇっ!!(怒)」


守護者のくせに情けねぇ。
今さっきまでこいつと普通に一緒にいた自分に吐き気がする。
10年経ってもまだガキじゃねぇか。
うわっ!しかも俺の足に泣きついてきやがった!


「てめぇ!スーツに鼻水つけんじゃねぇよっ!!!」


ランボ「俺と獄寺さんの愛の証です〜〜〜!(泣)」


「果てろてめぇ!!!(怒)」


足に変なのがついててももう無視だ無視。
こいつとまともな会話をしようってのがまず無理な話だった。
イライラしすぎて思考能力が低下したみてぇだ。


とりあえず瓜を探さねぇと。
誰かが目撃したかもしんねぇし、聞き込んでみるか?
誰か通りかかんねぇかな…………(汗)


そんな事を思いながら辺りを見渡すと、運がいいのか悪いのか、どうやら任務帰りらしい極限バカが角をまがってきた。


「芝生頭!!瓜見なかったか!?」


笹川兄「瓜?…スイカなら冷蔵庫にでも」


「何を言ってんだてめぇはぁぁぁぁぁ!!!ふざけんのも大概にしろっ!
だからお前は何年経っても芝生頭なんだよっ!!瓜だ瓜っ、俺の匣兵器の猫だっ!(怒)」


笹川兄「あぁ、あの元気な猫か。俺は知らんぞ。」


ちっ。やっぱり知らねぇか。
まぁ瓜っつってピンと来なかった時点でダメだとは思ったが。
地道に探すか、それとも他のやつに聞いてまわるか………。


笹川兄「それより任務から帰ってきた俺に何か言うことはないのかっ!」


「早く10代目に報告に行けっ(しれっ)じゃあな役立たず!」


笹川兄「ちょっと待てタコヘッド!!」


さっきから泣き続けて疲れが見えだしたアホ牛を力づくで振り払って歩きだそうとしたら、
芝生頭に腕を掴まれた。昔からこいつの腕力には目を見張るものがあった。
そこは認めざるを得ないが、自分が軟弱みてぇで気にくわねぇ(怒)


「いてぇよ!!離しやがれっ!!!」


笹川兄「うるさいぞっ!ここは極限に『お疲れ様♡』とお帰りのキスだろうがぁぁぁぁぁっ!!!」


「はぁっ!!?///何言ってやがる!いっぺん死ねこのバカっ!!///」


ランボ「まず獄寺さんは俺とキスするんです〜〜〜っ!!」


アホ牛はともかくとして芝生頭はついに頭ん中まで雑草が生えちまったみてぇだ。
何とか振り払おうと思うのにがっちりと掴まれていて身動きが取れない。
何かが起きる前に早く瓜を探しに行きたいのと、このままだと本当に
唇を奪われそうなのとで俺は焦った。
誰かこの変人を何とかしろっ!!!(汗)
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