☆日一小説☆
□*温もりの理由*
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寒い寒いこの季節ー…
二人で手を繋げば…
ほら、温かい…
「う〜…寒っ!!」
十二月に入り、いっきにクリスマスムード全開の現世。街中もイルミネーションで木々たちが色とりどりに光を放っている。
…そこに二人の姿はあった。
「悪ぃ、遅くなった。」
この物語の主人公、黒崎一護は最愛の恋人…日番谷冬獅郎を待っていた。
「いや…忙しいのにごめんな?」
「馬鹿野郎、お前より優先するもんなんてねぇよ。」
「うっ…サンキュ///」
…こんなどうって事ない恋人の気遣いも、一護が好きになった理由でもあった…。
「それより行こうぜ?」
「あっうっうん…」
日番谷の後を追いかけ出そうとする…
「一護」
急に名前を呼ばれ、足を止める。
「ん?…えっ///」
「ほら、」
…手を伸ばす日番谷
「いいのか…?///」
驚きと嬉しさが入り混じった声調。
「駄目な理由がどこにある?早く来い」
「うっうん…///」
日番谷の手は…冷たかった、けど
なにより“温かかった”