☆パラレル小説〜旦〜☆
□Time that began to move
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一瞬だった…
その何もかもに
目を奪われた―…
…あれから冬獅郎は道をすたすたと歩いて帰ってしまい、俺は暫く道でボ〜…っとつったっていた。…何が起きたのか一瞬訳が分からなかった。
…思考がショートしてしまった所為か、あのあとどうやって帰ったのか…自分でも覚えていなかった。
「ただいm「遅ォーーーーいっ!!!!!」グハァッ!!?」
リビングのドアを開けた瞬間、髭の飛び蹴りが脇腹に炸裂。じわじわと後から押し寄せる痛みと…怒り。
「何すんだ髭ェ!!実の息子に飛び蹴りくらわすか普通!!!!!?」
「ハッ、甘いな息子よ、この蹴りはただの蹴りではないっ!!!!蹴りと言う名の愛情だっ!!!」
「何が愛情だボケェ!!!これで怪我したらシャレになんねぇじゃねか!!!!」
「そうかそうか…、一護は優し〜いキスの方が好きなのか。昔から好きだったもんなぁ〜。」
「キッキス!?//」
…さっきの事がまるで走馬灯のように蘇る。温かみのある淡い桃色の唇が自分の……
「…?一護、どうしたぁ。頬が赤いz「死ねクソ親父ィ!!」」
ドゴォ!!!!!
髭の顔面に俺の回し蹴りがもろ直撃。床にうつ伏せに倒れた髭の背中を遠慮なく踏んで自室に向かう。部屋のドアを勢いよく閉め、ズルズルと床にしゃがむ。
「っ〜…///クソッ、リアルに思い出しちまったじゃねぇか…///」
指をそっとあてる…。唇にはまだ僅か温もりが残っている。整った顔が静かに近づいたと思ったら、次の瞬間…重なっていた。
「っ、…あぁーー!!!これ以上考えてられっかぁ!!!!///寝てやるっ!!」
自分が考えている事に正直むしゃくしゃして
、制服を着たままベットにダイブ。
と、ここまでは良かった。(いや、もはや最初から良いとこなんて無いのだが)
俺の戦いが…今始まった。