☆日一小説☆
□いつまでも…
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だけど今日は少し違う事が起きた。
冬獅郎のもとに黒死蝶がやってきた。
それは任務の通達だった。
黒死蝶が何を伝えているのかは、死神代行の
俺にはわからなくてもどかしい。
一瞬冬獅郎の目が大きく見開かれたように見えたのはたぶん気のせい。
「悪りぃな黒崎、今日はここまでだ。」
「気にすんなって。また明日があるじゃねぇか。」
そう言ってニカッと笑えば冬獅郎も優しく微笑んだ。
「じゃあまたな冬獅郎!!」
部屋を去ろうと、向きを変え、歩みだそうとした時、冬獅郎が小さな声で俺を呼び止めた
「…一護。」
「ん?何だ冬獅郎。」
「あっいや……」
そう言って口ごもる冬獅郎。
何か言いたいことがあるのだろうか、
少し考える素振りを見せた後、至って冷静に言った。
「…明日はもっと、話そうな。」
「おうっ!!」
俺は元気に返事をして執務室を出ていった。
ー…俺は後に、
この冬獅郎の言動の本当の意味を、
知ることになる。