世界観補足

□H.moon(half moon)
2ページ/4ページ


先にも出てきたが簡単に言うと神官、魔法使い、一般国民の3種類の人種に分けられて考えられている。

彼らの寿命は魔力よって決まるため、神官・は平均して100歳以上生きるが、一般国民の寿命は長くて6,70歳というところだろうか。

魔力が高ければ高い程若い肉体をキープすることができるので、ほとんどの神官達は肉体の老いを知ることはない。

この“魔力”は生まれながらその人間の魂が持つものと考えられており、月の光などによる底上げもできるが、基本的にはその素質(元々の魂が持つ魔力)によって力の大きさが決まってくる。

なぜか魔力が強い者は頭髪の色にそれが表れるため、金・銀・白などの髪色を持つ者は周りから特別視される。


神官は魔力を持っていて月白宮でその使い方を学び王に仕え、人々の生活の平安を守っている(ということになっている)人々である。

神官になるには一定以上の魔力を持っていないと無理なので、魔力を持つ人間の中でもさらにエリートといったところだろうか。

そのためかその数は1000人前後で留まっている。

一般国民からは神の使い、国の役人など地域によって多少違った認識がされている。

ちなみに月代王はこの神官の中から選ばれる。


魔法使いは魔力を持っているにも関らず、月白宮に入ることなく独学で魔法を学び生活に役立てている人々のことである。

だが過去に月白宮の外に権力が流れるのを嫌った神官達のせいで迫害され、過激な者達は神官達に復讐するための機会をうかがっている。

一般国民の中でも魔法使いに対する認識は統一感がないものになっている。

魔法使いは一般国民より寿命は長いが、神官と違い魔力の基準がないので魔力にもバラつきがあるため外見年齢にも差がある。


一般国民は魔力を持たない者、または魔力を持っていても微力すぎてその力を魔法として外に出せない人々のことをいう。

国のほとんどの人間がこれにあたり、魔力を持つ人間は一握りとされている。

そのため砂漠を越すことができなかったり、魔獣の被害に会うことも多々あり、神官や魔法使いの力を借りなければ生活していけない事も多々ある。


この国の人々の共通の特徴として、親の外見が遺伝しないことがあげられる。

この理由として言い伝えられている、神が死んだ人間の魂をより分けたり組み合わせ(最大数の決まった魂を何度も組み替えたり、分量を変えるなどし)たりして新しい人間の魂を創り、その魂の質が容姿に表れるという話がある。

そのため過去に忌まわしい事件を起こした一族の赤や黒の色素を持つ者は、魂が穢れているとされその外見だけで差別されている。

この言い伝えがいつしかその差別だけが残り、現在にいたる。

ちなみに赤色は血の色ということもあって、過去の事とはまた別に不浄の色と認識されている。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ