Dear....
□着信5件、メール1件。
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「あ、そうそう。真田副部長、どーにかしてくださいよー!!」
アイツが可愛がっている後輩から出たアイツの名前にあたしは驚いた。
「…アイツ、あたしの手には負えないんですけど。」
「でも、機種は一緒っスよね?」
そう、改めて口に出されると少し困る。
「…色違い、だけどね」
「色なんかどーでもいいんス!…俺、昨日副部長にメールしたんスよ」
「…へぇ、なんて?」
「部活の連絡網についてっス!俺んとこまで回ってきたっていう連絡。……センパイなら、なんて返します?」
「…了解(・∀・)ノ 。」
「…メールで?」
「もちろん」
そうあたしが断言すると、後輩は「そうっスよね!!」と嬉しそうに言ったあとこう続けた。
「でも、真田副部長は、副部長はっ……!!!!」
なんだか、嫌な予感がした。
「『うむ。』って、『うむ。』って…その一言をわざわざ、電話して来たんスよッ……!!!!」
あぁ、やっぱり。