らぶマニア

□おめでとうをキミに贈ります。
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「夢兎は、ホンマ凄いよなぁ。あの高校、倍率凄いいうやん」


「当たり前やろ。 オレ、むちゃくちゃ勉強したし」


相原夢兎の声に、やたら敏感に反応してしまう葉月。


葉月はチラッとそちらを伺う。


その様子を見て、友人は「相原君、男子校やってね」と呟いた。


その途端に、葉月はまた盛大な溜め息を吐く。



「高校…離れてまうんがショックなわけ?」


「………だって」


これが葉月が浮かない理由だった。


夢兎と葉月は、中学3年間ずっと同じクラス。


誰にでも気さくに接してくれる夢兎に、葉月は2年間片想いをしていた。
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