小説
□文乃編
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文乃は普段より少し早い時間に朝の支度を終える。
あの夢のせいで早めに起きてしまい目が覚めてしまったからだ。
文乃「じゃあ行ってくるから」
一緒に暮らしている芹沢シスターに声をかける。
シスター「今日は早いんだね…何かあるのかい?」
文乃「別に…ただなんとなく早く学校に行こうと思っただけよ」
シスター「そうかい…ああ、そう言えば家出ボーズの所に行く途中の道が工事中だったから気をつけるんだよ」
味噌汁をすすりながら言う。
文乃「なっ!何でそんなこと言うのよ!?」
シスター「行くんだろ?巧の所へ」
文乃「い、行きません!!一人で学校に行くんだから」
シスターを怒鳴りつけながら家を出る文乃。それをシスターはニヤニヤしながら見送った。