監獄の中へ
□不思議な贈り物
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「ボリス、ボリス!」
ある日の夜、ミリツィア宿舎の部屋の中でくつろいでいた俺の耳に、聞き慣れたコプチェフの声が飛び込んできた。
「…コプチェフか。何だ?」
「ボリス宛てにこんな物が届いてたよ。」
部屋の中に入ってきたコプチェフは、何かの箱を持っていた。
その箱には、「お歳暮」とだけ書かれていた。
「俺にお歳暮?珍しいな。誰からだろうか?」
そういいながら、俺はコプチェフと一緒に箱を開けてみた。すると中には……………
何故か紅葉まんじゅうが大量に入っていた。
「…………………」
「…………………」
その予想外の贈り物に、俺らは終始唖然としていた。
「何で、こんな物が俺の所に…?」
「……さあ?」