ぐちゃぐちゃ

□emotional
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「…何?」
「ちょっと、話」

そのままナツはあたしの隣の隣に座った。微妙な距離、もどかしい。
本当だったらいますぐにでも手を伸ばしたいのに、いますぐにでも、もう一度好きって伝えたいのに、それができない。
そうすることをどこかで拒んでしまっていて。

「……あのよ、」
「なによ」
「あの日、ルーシィは俺に好きだって言っただろ」
「……」
「あれ、今でもそう思ってるか?」
「…な、んで、いまさら」

なんでなんで、なんでどうして今更そんなこと聞くのよ。これ以上期待させてどうするのよ。ふざけないでよ。
じわ、っと目頭が熱くなってくるのを感じて、必死でそれを我慢した。

「俺、リサーナが好きだった」
「!」
「でも、今は「…何よ」

「リサーナが好きだなんて、あたしがナツのことを好きだって言ったのに言わなくたっていいじゃない!何よ、あたしじゃだめだって言いたいの?面と向かって言いに来たの?そんなことしなくたっていいわよ、あたしだってもうナツなんか…っ」
「ルーシィ」

ふわりと体が引っ張られる感触に包まれたと思ったら、すぐにナツの匂いがした。
あれ、何これどういう…

「、っやめてよ」
「いやだ」
「半端なことしないでよ…っ」
「勝手にいろいろ言うなって」
「…っ、だってナツが先に言ったんじゃない」
「最後まで聞けっつーの」
「……」
「たしかにリサーナが好きだったけど、それはガキの頃の話」
「いまだってガキじゃない」
「うっせー。…俺、ルーシィに言われた時からルーシィが好きだった」
「…じゃあ、どうして」
「そんときはまだ気持ちの整理がつかなかったんだ。…リサーナとルーシィを重ねてた」


それ、グレイも言ってた。…本人に言われると、結構くる。だってあたしに重ねて違う女の子をみてるんだもん、悲しくもなる。
けどそれを言ってくれたってことは、”重ねてた”ってことは…

「…俺、ルーシィが好きだ」
「!」
「ずっと悩んでたんだ。リサーナのことを言ってもルーシィは俺のこと信じてくれるかとか」
「…何よ、それ」
「は?」
「あたしのこと、信じてないんじゃない」
「いや、違くて」
「馬鹿ナツ!あたしがどれだけ悩んでたと思ってるのよっ」
「いや俺も悩んでたって」
「一回ふられたこっちの身にもなりなさいよ!」
「うん、…ごめん」
「この…っ、」
「な、泣くなよ」
「うるさいっ」

さっきは我慢できた涙もいまは止める術がなかった。あぁもう、この馬鹿のせいでどれだけ悩んだか。

「ルーシィ」
「何よっ!」

鼻も目も赤くなる。それプラス恥ずかしさやら嬉しさやらで、顔が真っ赤になるのがわかった。
少し困ったような表情だったナツは、あたしを抱きしめたまま囁いた。

「―――」



許さない、なんて思ったけど。

今ので無しにすることにする。




*-*-*-*-*-*-*
ざ・gdgd!
あぁもうこんな予定じゃなかったのに文章の書き方なんか違くね。
時間かけて書きましたでもこんな出来でごめんなさい
悲恋シリーズ読んでからをお勧めします^^
しかしナツの野郎おとこまえな気が…
最後らへんロキかっ!なんてつっこみたいー。

20100722
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