小話

□俺達の日常。
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「マサト……ごめん」
「……謝るから、だからもう泣くな」

 そんな俺を見て、二人は決まり悪そうにしながらもそう言った。

「ホントか……!? もう解散とか言わない?」

 俺が顔を上げて聞くと、二人は揃って首を縦に振った。

「よ、良かった〜……で、何が原因なんだ? 俺にだって聞く権利があるだろ」

 俺は照れ隠しのため、涙を拭いて強気に戻る。

「ああ、それはユウが……大事にとっといた俺の杏仁豆腐食べたから……」
「違う! 先に僕のマンゴープリン食べたの蘭じゃないか! 名前書いておいたのに!!」
「そんなの無かった! お前は俺が杏仁豆腐好きなの知ってるだろ!?」
「僕だってマンゴープリン大好きなんだよ! あれ高かったんだから」
「……っ!!」

 ああもう。理性が吹っ飛んだ。
 気が付いたら、俺は蘭とユウに飛び蹴りをくらわしていた。

「んなくだらねー理由で解散宣言してんじゃねぇよっ!このバカーーっ!!」


 俺の言ってること、間違ってなんかいないよな?

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食べ物の恨みは怖い。
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